ミャンマー学生医療研修 2015年2月 〜柳 希実さん〜

2 月ミャンマー学生国際医療研修に参加して
                          関西看護医療大学 3 年 柳 希実
私がこの研修に参加した理由は、志望理由書にも書いた通り、途上国の医療現場を実際に見てみたいと思ったからです。もう少し具体的に述べると、言葉が通じない患者とのコミュニケーションの取り方、現場での看護師の役割などについて学びたかったからです。また、数日間ではありますが、ジャパンハートというチームの一員であることの自覚を持ち、学生である自分ができることを実践したい(させてもらいたい)と考えていました。
病院では、手術見学、病棟業務の見学に加え、手術前の患者の更衣、バイタルサイン測定を、日本の長期研修で働いていた看護師と共に行わせてもらいました。その他には、入院している子どもや、付き添いで来ている子どもと遊んだり、入院患者や付き添い家族と会話帳を用いて話をさせてもらいました。
その中でも最も印象に残っている、病棟での日本人看護師と患者とのやりとりについて、述べたいと思います。看護師は、患者の表情やしぐさを見ながら、慣れないミャンマー語に耳を傾け、オリジナルの会話帳を用いて、患者に病状や退院の説明をしていました。患者もまた、看護師の言葉を一言も聞きもらすまい、と一生懸命に話を聞いていました。看護師において、患者の言葉はその人を理解するための全てではありませんが、必要なものの一つだと、私は考えています。患者やその家族に、病状や退院の説明を行うことは、日常生活を送る中で言葉を交わすより、難しいです。お互いの勘違いがないように、お互いが理解できるまで根気よく会話を行っていました。患者自身、何か気になることがあった時、患者は看護師に自分の想いを説明していました。「言葉が通じないからミャンマー人スタッフがいいわ。」ということを一度も聞きませんでした。ミャンマー人は皆、日本人看護師のことを信頼していました。そのような患者に、看護師も精一杯答えていました。私も患者と関わる中で、「この単語を知っていたら。ミャンマー語をもっと勉強していれば。」と何度も思いました。本当に、言葉が大切だと感じました。
病棟だけでなく、言葉の大切さを感じた瞬間は他にもありました。それは、手術前です。手術前の患者の表情は、緊張のあまり強張っていました。患者にとって始めての手術、日本語がとびかう部屋で待機する患者が緊張するのも無理はありません。私は、隣で肩をさすりながら一緒にいることしかできませんでした。その時に、「大丈夫ですよ。」とミャンマー語で声をかけながら患者に寄り添えたら、患者の緊張が少しでもほぐれたのかもしれない、と思いました。海外に行くと、言葉が通じなくても心が通じ合う、とよく言われます。その通りで、コミュニケーション方法は言葉だけではありません。しかし、看護師にはやはり現地の患者に通じる言葉が必要不可欠だと感じました。
ミャンマーから帰国し、以前より比べ、自分が「勉強したい。」と思うようになっていることに気づきました。語学もですが、看護の勉強や疾患の勉強です。学生のうちにできる勉強をしっかり行い、自分が目標とする看護師になりたいと思いました。
最後になりましたが、この研修に関わっている全ての人たちに感謝します。有難うございました。

国際協力学生団体 HEART's

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