ミャンマー学生医療研修 2014年12月 〜五十嵐優美さん〜

私が、この研修に参加した目的は、単に「海外の医療を知りたい」ということでした。しかし、AIDS孤児院やワチェ慈善病院、視覚障害者施設を訪問させていただき、日本にいるだけでは経験することのできない目的以上のことを、見て・聞いて・感じることができました。 AIDS孤児院では、たくさんの子どもたちが「ミンガラーバ」と私たちを笑顔で迎えてくれました。親を亡くしていたり、紛争などで家族と離れている子どもたちですが、仲間と協力し合ったり、笑顔で過ごしている姿が印象的でした。言葉はうまく通じなくとも、一緒に遊び、楽しい時間を共有できたことはとても幸せでした。また、医療だけでなく、社会情勢のことも考えていくことが必要であることも学ぶことができました。 約4日間訪問したワチェ慈善病院では、看護師さんにつかせていただき、患者さんのバイタルサイン測定や問診を行わせていただいたり、オペ室では術野の近くで見学させていただいたり、多くのことを経験することができました。問診では、ミャンマー語の発音が難しく、思うように伝わらないことが多々あったり、言いたいことは伝えられても、言われたことを理解することができないことがあったり、海外で活動を行うことの難しさを感じました。また、少ない物資の中で、綿球やガーゼを手作りしたりと工夫されている点も新鮮で、限られた資源の中で「考えて」医療を提供していくことの重要性を感じました。 また、毎日の吉岡先生とのラペイエを飲みながらのお話は、私の心に沁みるものばかりでした。私は「病気になるのだったら、その前に予防行動をとればいい」という単純な考えで、保健師として活動できたらいいと思っていることをお話ししました。吉岡先生からは「その疾患がもたらす結果や家族の状態など、その状況を自分の中に落とし込んで取り組むことが必要。思い込みだけでは、結果が違ったり、壁にぶち当たったときに挫折してしまう」という言葉をいただきました。もっと自分の目で見たり、読書をしたり、知ることが大切であることを学ぶことができました。振り返ってみると、受け身の姿勢で講義を受けていたり、何となく過ごしていた毎日に、今までもったいないことをしていたと気づくことができました。もっと積極的・行動的でありたいと感じました。他にも「若いときだからできる」「いろんな人と出会う、いろんなものを見る」「文句(グチ)を言っているのは暇な人」「考えることは自分を救う行為」「才能は埋まっているから、少し我慢して掘る」など、私のこれからにプラスになるお話を聞けたことも大きな収穫でした。 また、最終日に訪れた視覚障害者施設では、暑い部屋の中、聴覚や触覚を通してのマッサージの講義を黙々と受けている姿が印象的でした。その後、卒業生の方が働いているマッサージ屋さんに行き、マッサージを受けてきました。障害者が受け入れられにくいというミャンマーで、自立されている姿を見て、JHの活動の素晴らしさを知るとともに、他の分野でも活動の場が広がればいいなとも感じました。 今回、国際医療研修を通し、吉岡先生やそのもとで活動するドクターや看護師さん、また志を同じくする5人の仲間に出会い、有意義な時間を過ごすことができました。将来のビジョンは未だに曖昧ですが、またいつかこの地に戻ってきたいと思う気持ちが芽生えました。吉岡先生をはじめ、忙しい中ていねいに説明をしてくださったドクターや看護師さん、毎日の調整を行ってくださった山口さん、HEART’sの伊藤さんに本当に感謝しています。ありがとうございました。

国際協力学生団体 HEART's

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