ミャンマー学生国際医療研修 2014年3月17日~22日 ~宍戸亜由美さん~

 鳥取大学医学部医学科5年 宍戸亜由美  

 ワチェ慈善病院での研修は2泊3日という短い期間でしたが、朝5:30のラジオ体操から始まり、宿泊所に夜22:00に帰ってくるという体と精神をフルに使いまくった日々でありました。この研修を通して学び、感じたことはたくさんありますが、その中でも主に2つについて述べたいと思います。 “日本人の誇り「hospitality」を届ける”  私は発展途上国に対して、医療を受けることに関して恵まれた日本よりも医療を受けられない人がたくさんいて、そんな人々に対して何か自分にできたらな、そんな風に漠然と考えていましたし、そこにはすごく生き甲斐になる何かがるのではないかと感じていました。ただし、私が生まれ育った鳥取の中でもそうですが、日本の中にだってたくさん医療の届きにくい地域はたくさんあります。でも、発展途上国に惹かれる自分がいる。今回、私はなぜ海外に行きたいのかその答えを探しにきた、というのが本音でした。  現時点で将来小児科を考えている私は、できるだけ小児患者さんと生活を共にできたらなと思い、病院いる間はオペ見学、外来見学以外は主に2人の患者さんにつきっきりで過ごさせて頂きました。子供たちは本当に可愛く、病棟にいるミャンマー人の方は皆、指さし会話帳とボディランゲージでしか意思を伝えられない私に対しても笑顔でコミュニケーションを図って下さいました。それは会話のキャッチボールをできないもどかしさを感じながらも、とても幸せな時間でした。そして、ワチェ慈善病院で日本とは全く異なった環境の中で体力と知恵と精神力をふりしぼって対処し奮闘されているスタッフの皆さんの姿は、疲労しているに違いない中でもキラキラと輝いておられました。吉岡先生のいう日本人の誇るべき“ホスピタリティー”を、その現場を体験することができました。  私は、大学生の長期休みを使って東南アジアを中心に一人旅に出たりもしました。そして、私はやはり発展途上国ならではの空気感だったり、臭いだったり、人々そのものが大好きです。これは私の中では限りなく感覚的なもので私のボキャブラリーでは言語化できない魅力です。明確なビジョンはまだないかもしれない、行き当たりばったりかもしれない。でも、ここの環境にいることが自分にとって幸せで、この人たちの中でやってきたいという思い、ある意味no reasonともいえるその気持ちを自分が持っていること、それこそが、自分が発展途上国の現場でいつかやっていきたい答えになるということ。それが実際に研修に参加させてもらってたくさんの人とも出会って、すっと自分の中で腑に落ちました。そして、ジャパンハートの皆さんがミャンマーの人々に届けておられるホスピタリティーを、私も自分で納得いく力をつけてから、届けられたらなと思いました。  ホスピタリティー関連でもう1つとても印象的であったこと。それはdream trainで最後お別れの時の出来事でした。187人のこどもたちがKiroroの「未来へ」を合唱していたのです。この時、吉岡先生の思い、dream trainのスタッフの方々、応援して下さっている方々の思いが子供達にも届いているような気持ちがして、自然と涙が出てきました。本当に感動しました。 “ボキャブラリーの豊かさは人生を豊かにする”  これは、吉岡先生に頂いた言葉です。まさにその通りであると思います。inputももちろんその人の人生を豊かにすると思いますが、大事なのはoutputです。どんなに自分の中で課題が見つかりぶちあたったとしてもそれに対する思慮深さはその人の持つボキャブラリーに規定されてしまいます。また、それを他人と共有することでさらに視野が広がるということもあります。思慮深さがあまりない私はそれを行動力で埋めようとしてきましたが、それだけではもったいないということに改めて気づかされました。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。先人、他の人の思想に今まで以上に耳を傾け、歴史をできる範囲から学び、これからに活かしていきたいと思います。  最後になりましたが、吉岡秀人先生はじめ、河野さん、遠藤先生、ミャンマー人スタッフ・日本人スタッフの方々、その他にも研修で関わって下さった視覚障害者施設の杉浦さん、dream trainの皆様、そして研修までに私たちの研修が円滑に進むよう準備して下さった学生Heart’sの皆様に心から感謝申し上げます。ただでさえお忙しい中、お話する機会をたくさん頂き、学生の私たちにも1人1人希望を聞いて下さり、質問や要望に答えて頂いて、本当にありがとうございました。また、一緒の期間に参加された先生や学生のみなさんからもたくさんの刺激を頂き、出会いに本当に感謝しています。 これからも、自分の思うままに、精進したいと思います。 

国際協力学生団体 HEART's

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