ミャンマー学生国際医療研修 2013年12月22日~27日 ~土井裕加里さん~

熊本駅前看護リハビリテーション学院  看護科2年  土井裕加里   

 私は社会人を経て学生となりました。国際看護に興味がありましたが、具体的に何をし たらよいのか漠然としていて、実際にこの目で見て体験することが必要だと思い参加させ ていただきました。 はじめに、ヤンゴンの病院見学をし、想像より医療が行き届いていると感じました。 しかし、貧富の差は大きく、実際には医療を受けられない人たちがたくさんいると現 地の方に聞きました。視覚障害者施設では、点字を習う子ども達や、バンドをやってい る人達がいました。また、マッサージ師を目指す施設の学生に全身マッサージを施術し ていただきました。皆、親元を離れてきていると聞き、寂しい思いをしているだろうと 思いましたが、生きていくために、自分自身で生活費を稼ぐ必要があります。ミャンマ ーにはそういった視覚障害者の教育機関が少なく、職業的・経済的社会自立の実現がで きている人が少ない状況でした。 ドリームトレインでは、多くの子どもたちが出迎えてくれました。自分が貰ったおや つを分けてくれたり、私の手を取り外に遊びに連れて行ってくれたりと、それまで何 か喜ばせてあげたいと思っていた自分が恥ずかしくなりました。皆とっても行儀がよく 元気で、最後に子どもたちが日本語で歌を歌ってくれた時は感動のあまり涙が溢れまし た。 ワチェ慈善病院は、とても緊張して入りました。外来には様々な地域から来た人達が 並び、オペ室では朝から夜遅くまで手術が続いていました。大きく膨れ上がった陰嚢水 腫、口唇・口蓋裂、ヘルニア、頸部の腫瘍が多く、子どもから大人まで、家族も付き添 い病院は人で溢れ返っていました。日本人スタッフとミャンマー人スタッフが協力し、 和気あいあいとしており、緊張はすぐにほぐれました。 初日は術直前からの手順を見ようと、オペ室に入らせていただきました。子どもは泣 いて血圧を測るのがやっとで、あやす言葉かけもはじめは戸惑いました。オペが始まる と、ミャンマー語で説明、声掛けをされながら、あっという間に手術が終わり、ワード に移りました。ワードはお坊さん、女性、男性、小児、待機用病棟に分かれており、小 児はサークルベッドに母親と一緒に寝ている状態で、その横でお父さんが付き添い、夜 は毛布を床に敷いて寝ていました。ナースコール設備が無いので、異変があれば親がス タッフを呼びにきていました。処置をする際に、母親が上半身、父親が下半身を当たり 前のように手際よく固定され、医療スタッフだけに子どもを治してもらうのではなく、 家族自らも関わることで、病気を受け入れやすくなるのではないか、また、今後の継続 的なケアをしやすくなるのではないかと感じました。母親は18歳~27歳と若く、19歳で 2児の母という女性もいました。先天性疾患が多く、少しでも母親の気持ちを理解した いと思い、ミャンマー語をスタッフから教わりました。母親から「子どもが寝られない から睡眠薬を下さい」と言われましたが、ミャンマーでは薬の知識がなく、なんでも薬 に頼る傾向にあるとスタッフの方に教わりました。今回はスタッフの方が、薬の副作用 の説明をされ、飲まないで様子を見ることで納得されました。狭いベッドで不安な中付 添っている母親は、笑顔でしたが精神面・身体面が心配でした。指さし会話帳を使い しばらく会話していると子どもが眠そうになってきたので、一緒に眠るようにジェスチ ャーし、その場を離れました。 オペ室ではライトの調節や、器具の準備、片付けなど、スタッフの方が丁寧に教えて 下さり、安全に行うことができました。私には何もできないという思いの中で自己効力 感を高めることのできる貴重な経験でした。 現地の方の力、宗教、文化を大事にされているのがよく理解できました。その思い が、JHの取り組みの継続性に繋がっていくのだと思います。また、今回の経験を通し て、私の生まれ育った環境のありがたさを実感できました。これからもっと、国内外の 人、モノ、経済、知識の流動は盛んになっていきます。自国の良さを忘れず、他国の良 さを尊重し、人々が生きやすくなるように協力していくことの大切さを学びました。こ の経験を今後どう生かしていくかが今後の課題ではありますが、国際看護に関わってい く事を強く決意できました。 今回、このような貴重な経験をさせていただいた、HEART`s(旧MeTs-Japan)の皆 様、Japan-Heartの皆様、吉岡先生、奥様、一緒に参加し、サポートしてくれた仲間、心 から感謝します。ありがとうございました。 

国際協力学生団体 HEART's

認定NPO法人ジャパンハートの下部組織に当たる "学生組織 HEART's" あなたの背中を押す存在でありたい ーさぁ、私たちと新たな "一歩" を踏み出しましょう!

0コメント

  • 1000 / 1000