ミャンマー学生国際医療研修 2013年12月22日~27日  ~衛藤菜生さん~

 東京医科大学医学部3年 衛藤菜生  

 この研修では本当に多くのことを学び、考えさせていただきましたが、帰国した今興奮 しながらもこの旅を象徴すると思うのは、ワチェ慈善病院におけるスタッフの皆様の対応 の素晴らしさです。 病院では、比較的自由に見学ができるとは伺っていましたので楽しみ にしていましたが、日本でも病院実習はまだですので、初めてのオペ室に緊張しながらも 恐る恐る患部を除く私に対して、「こっちの方が見やすいよ」と、看護師の方が私に場所 を譲って下さったのです。そこまでしてくださることに非常に驚きましたが、このような 対応を受けたのは、もちろん最初だけではありません。私がいることできっと邪魔なの に、私がやることできっと時間がかかってしまうのに、たくさん見たり、できることはや らせていただいたりしました。学ぼうという姿勢に対してここまで応えて下さることには 本当に驚かされるとともに、皆ここではこのような対応を受け、またそうされた人は周り にもそう対応しようとするという循環があるのだと思い、その輪の中に少しでも入れたこ とがうれしいですし、それを回りに還元したいという気持ちがわいてくるのもわかるよう でした。この循環が、自然に出来上がってしまっているのが、あの病院のすごいところだ と思います。最たるは吉岡先生本人です。以前よりは病院にいらっしゃる時間が少なくな ったとはいえども、お忙しい中で私たち学生のために割いて下さった時間は本当に多く、 ここまでたくさんお話しさせていただけたことに感銘を覚えました。この対応は、この病 院、もしくは団体の基質の一つが体現されたものであると思います。  また、私は組織運営や、その持続可能性といったことに関心があり、失礼ながらも、こ の病院のような素晴らしい活動が、果たしてボランティアの力や慈善病院という形態でど こまで続けられるのだろうかという素朴な疑問がありましたが、先生とたくさんお話しさ せていただく中で、この疑問自体の捉え方が私の中で変化したように思います。つまり、 私が今まで関心を持っていた事柄はあくまで方法論であり、先生が最も重要視されている のはその中身で、実際それが評価されてこの団体はここまで大きくなったということがわ かったのです。自分が考えていたことが、実際病院で活動し、先生とお話しする中でいか に机上の空論だったかを思い知らされたようです。持続性についても、先生が時代の先を 読みつつ、若い先生に仕事をシフトさせていくということや、短期ボランティア募集の仕 組みの充実などが自然にできていることにも驚きであり、いかに活動内容を充実させるか を本気で考えていれば、おのずと繋がっていくものなのだと学び、本研修で最も大きな気 づきの一つとすることができました。  そもそも私が国際医療に関心を持ったのは、5年前にタイの田舎を訪問したことであ り、今回の研修ではまた同じような景色に出会い、原点に回帰し、初心を取り戻せたよう にも思います。その一方で、なぜ今私が国際医療に取り組むのか、といったような根本的 な問いの答えを明確にできていないことや、医学的知識の浅さも突きつけられました。今 感じている感動、悔しさ、新たな疑問、そういった一つ一つをできる限り忘れることな く、残りの学生生活を過ごしたいと思います。この研修で満足するのではなく、何か動き 始めるきっかけをいただいたと自らに言い聞かせたいです。また、共に研修を乗り越えた 仲間を得られたことも、今後私の人生を豊かにしてくれると思います。このようなすばら しい研修の機会をいただき、心から感謝しております、関係者の皆様、ミャンマーで出会 ったすべての方々、本当にありがとうございました。

国際協力学生団体 HEART's

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