カンボジア学生国際医療研修 手術ミッション 中田理佐さん(大阪市立大学医学部5年)

 「医療の届かないところに、医療を届ける」 発展途上国の場合、それは一体どういうものなのか。テレビで見たことがあるだけで、今までは、ただただ想像するだけでした。 今回、カンボジアのペイリヤン病院での手術ミッションに参加して、直接、自分の眼で、途上国における医療の実際を見ることができました。日本の病院の環境とペイリヤン病院の違いを挙げると、キリがありませんでした。あれも違うこれも違う、などと実際に言っている暇はなく、病棟の処置にしても手術にしても、スタッフの方は最低限あるもので最大限の医療を行っていました。 一番印象的だったのは、看護師の方々の活動です。通訳のスタッフを介しながら、日本人ならではの、患者さんに寄り添う看護が行われていました。一通り診察した後、何か分からないことや不安なことはありますか?と患者さんに優しく尋ねておられました。どんな医療にも欠かせないものですね。日中だけでなく、夜や早朝、時には夜中の間ずっと病棟で活動され、ただ貧しい人を手術するだけではなく、看護師によるこういった手術前後のしっかりとしたフォローがあることで、ここでのミッションが成り立っているのだなと思いました。 学生である自分は無力だとは思っていましたが、行ってみると本当に無力でした。手伝えたのは患者さんのバイタルの計測やオペ出し、オペ器具の洗浄・滅菌、洗濯したオペ着をたたむ、ことくらいでした。しかし自分に足りないものを知ったおかげで、これから自分が人の役に立つためには、どう在るべきか、何を身につけていくべきかを考えるいい機会になりました。患者さんやその家族とお話したり、患児たちと遊んだりすると、屈託のないまぶしい笑顔と感謝の言葉が返ってきて、この笑顔のために、自分も早くスタッフの方々のように役に立てる人間になりたいなと思いました。笑顔で退院していく人を見送るとき、一層強く、その思いに駆り立てられる気がしました。 途上国の医療の実際を見ること、ジャパンハートのようなNPOが行う医療がどのようなものかを見ることが、私のミッション参加の一番の目的であり、実際は予想していた以上に、医療やカンボジアの生活や環境について知ることができました。今回のこの経験は、これからの自分の糧になると確信しています。本当に、素晴らしい経験をありがとうございました。 最後になりましたが、ジャパンハートのスタッフの方々、短期参加者の皆さん、カンボジアで出会ったすべての方々、本当に優しく親切にしてくださり、ありがとうございました。皆さん一人一人の生きる姿勢が、とても刺激になりました。皆さんの健康と素晴らしい活動を応援すると同時に、私も同じように、人の役に立てるよう頑張りたいと思います。

国際協力学生団体 HEART's

認定NPO法人ジャパンハートの下部組織に当たる "学生組織 HEART's" あなたの背中を押す存在でありたい ーさぁ、私たちと新たな "一歩" を踏み出しましょう!

0コメント

  • 1000 / 1000