カンボジアスタディツアー9月19~23日手術ミッション~金子洋平さん~

カンボジア・スタディーツアー 2012年9月18日~23日 金子洋平 

  「こういうのは、現地に合わせないとうまくいかない。」以前に吉岡先生がジャパンハート・ カンボジアの高橋さんにおっしゃったそうです。2年前にミャンマースタディーツアーに参加させて頂いた際に感じた「非常にハード」な印象がカンボジアの手術ミッションにはあまり感じませんでした。今のミャンマーでは吉岡先生が外来をせずに手術のみを行うことで改善したそうですが、少なくとも2年前は就寝は2-3時で朝は5時半起床ということも多くありました。また手術室では吉岡先生のお怒りの声がいつも飛んでいました。そういった状況であったので、前日は9時間睡眠してから手術ミッションに参加させて頂きました。  しかし、カンボジア手術ミッションでは毎日6時間ほど睡眠時間を取ることができていました。ミャンマー手術ミッションに感じたピリピリした雰囲気もあまり感じませんでした。ミャンマーの時と違い、日本の医師・看護師の方々がボランティアとして5人参加されていたことも影響したとは思いますが、全体的に朗らかにミッションは進みました。こういった違いを生んだ理由は、ミャンマーとカンボジアの国民性の違いでした。  吉岡先生としては恐らく、ミャンマーと同じようにカンボジアもストイックな医療体制で行いたいというお気持ちはあったと思います。しかし、両国はタイを挟んだのみの非常に近い距離にありながら国民性がかなり異なります。ミャンマーのビルマ人、特に女性は非常に真面目で、ストイックな医療をしてもついてきてくれるそうです。そういった理由でハードなミッションを遂行できています。一方、カンボジアの人々はのんびりした人が多く、恐らくミャンマーと同じ仕事を要求すると、脱落していってしまうでしょう。また、ミャンマーではあまりしなくても大丈夫なのだそうですが、カンボジアではある程度お世辞なども言って、スタッフを持ち上げることも必要なのだそうです。カンボジアの人々が不真面目と言うつもりはありません。カンボジア・ミッションもイエンさん他、現地カンボジアスタッフが政府関係他と上手に調整を行って頂けているからこそ、実施できています。  「こういうの」を行うためには、現地に合わせることが非常に重要になります。日本の医療者として非常に優秀な人が発展途上国の医療者として優秀とは限りません。MRIやCTはもちろんのことエコーもない、病理ですら出せないような状況で診断をくださなければなりません。縫合糸やその他消耗品に至るまで、使い慣れた物がないとう状況は多々あります。何とか代替品がないか、考えなければなりません。日本の病院における機械も消耗品も揃っている状況での医療とは違って、常に予想外の状況と戦わなければなりません。こういった能力を日本の病院で身につけることは難しいと思います。ある程度基本的手技を身につけたら、海外に実際にでてみることが近道かと思います。その上で、「私のやり方はこうだ!」という考えを捨て、柔軟に対応できなければ、任務は遂行できないでしょう。また心理的障壁もこういう活動に参加することを阻みます。実際、発展途上国で医療を行うことは難しいです。ですので、最初の一歩を踏み出せない人が多くいると思います。しかし、現地に一回行ってみると、「難しいけれども、こういう能力を日本で身につけて、かつ現地に柔軟に対応させて、消耗品を仕入れて・・・行えばなんとかなるかもしれない。」といったふうに自分で考えることができるきっかけを与えてくれると思います。その結果、とても飛べそうにない高いハードルが、心の中で頑張れば飛べるハードルに思えてくることが大きいと思います。  今回のカンボジア・スタディーツアーに参加させて頂くにあたり、現地で受け入れてくださった高橋さん、ご親切に病棟業務の内容を説明してくださった三國さん他ジャパンハート・カンボジアの方々、学生長期ボランティアとしてアイロンがけ・炊事などをみんなのお母さんように行って頂いている飯塚さん、同時にボランティアとして参加してくださった5人の医療者の方々、アンコールワット観光まで付き合って頂いた野田さん、一緒にツアーに参加してくださった石角さん、日本でご説明や調整を行って頂いた末島さん、本当にありがとうございました。 

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